こんにちは。
この週末はひょんなことから旧倉吉線の線路跡を歩いてみることを思い立ち、でかけてみました。
倉吉線とは、山陰本線・倉吉駅から南に延びていた鉄道です。最初は山陰本線の倉吉駅が市街地から離れていたために引かれた軽便線に端を発し、その後温泉地の関金への延伸を経て、蒜山の麓の山守まで延伸しました。
その先は鉄道公団の建設線として、蒜山高原・湯原温泉沿いを経由して姫新線・中国勝山駅をめざすことが計画され、実際に起工式まで行われたそうですが、その後は具体的な工事が行われることはなく、更に倉吉線が第一次特定地方交通線に指定されて廃止となったことで延伸線の開業も見送られてしまいました。
そんな倉吉線ですが、かつての終点・山守駅に近づくほど田園風景が広がるエリアとなりますが、そのような地域柄が幸いしたのか、線路が撤去されずに残っていた区間があります。現在、倉吉市ではこの区間を観光地化し、トレッキングツアーを開催したりしているそうです。
特に、終点・山守駅の隣の泰久寺駅付近は線路がまとまって残存しており、山守方の竹林とその先にあるトンネルはトレッキングツアーのハイライトだそうです。トンネルはツアーの時しか入れないそうですが、それでもこの廃線跡を探索してみたい衝動に駆られ、今回訪ねてみることにしました。
前日入りして関金温泉に宿泊。前日夜はしきりに雨が降っていましたが、朝は雲がだいぶ取れて日差しが差し込んできました。窓から蒜山を見ると、雪を被った山並みが見えてきました。
出発します。メインは泰久寺駅付近の線路。終点・山守駅から巡ることにし、泰久寺駅付近でじっくり廃線を楽しんで、最後は市街地の倉吉線鉄道記念館を訪れるプランです。
まずは、山守駅近く。駅跡地は歩行者・自転車専用道。山守駅跡の近くは、駅舎やホームを含め何もありません。そこから倉吉に向けて車を走らせるとまもなく…
築堤があります。マップでも容易に発見することができます。築堤の横には枕木で作った階段があります。ありがたやありがたや。
登ってみたところ。カーブして小鴨川を渡ろうとするところまで続いています。その先の橋梁は撤去済で、橋脚の跡と思しきものもろくに発見できませんでした。
対岸の倉吉側にも橋台があります。ここは、後で行く泰久寺駅付近にまとまって残る線路跡の終端部にあたります。
そんな訳で、今回のメインである泰久寺駅跡に行きましょう。
県道から脇道にそれたところに、看板が。
その前には、小さな橋梁を支えていた橋台があります。
到着しました。ここが泰久寺駅跡です。跡といっても、見る角度によっては今にも列車が走ってきそうなところでした。駅前のスペースは私有地ですが、所有者さんの厚意により車が2台程度は駐車できるスペースが確保してあります。こちらから山守方がおそらくクライマックス。
歩いていきましょう。
ホームを出てすぐの右カーブを抜けると、眼下に先ほど山守方面から走ってきた県道が見えます。
廃線から30年以上、自然の力はレールをいとも簡単に歪ませるようです。
ここからは倉吉方面に車を走らせます。
ちょっとニッチな廃線跡ですが、当時の面影を残す廃線跡でした。廃線跡は自転車歩行者専用道となっているところも多くありますので、次は自転車でもめぐってみたいものです。
今回もご覧いただきまして、ありがとうございました

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