前回は下府駅から道路転用されたり遺構が残る旧線跡を辿ってみました。今回は、新線と旧線の合流区間から先の遺構を紹介してみたいと思います。

前回の終点。

CIMG0199
新線と旧線が並列する区間の始点です。

写真の右側に上がっていける道があります。この約400mの区間は、管理する浜田市により「鉄楽の道」として観光資源として活用されています。

CIMG0188
今福・可部・広島方面。直線が続きます。
CIMG0190
振り返って浜田方面。ここから先はトンネルで抜けるつもりだったのでしょうが、未着工。

この区間は旧線の路盤をやりなおして作っています。新線は進捗わずかで国鉄再建法により工事中止を余儀なくされましたが、そのわずかな中ここが整備されたのは、ここの区間が旧線の土地と被るため、土地買収の必要がなかったためでしょう。

CIMG0187
高架橋からの景色。まさに、「幻の車窓」。
訪問したのは4月だったため、田植えが行われています。
奥には先ほどの4連コンクリートアーチ橋「おろち泣き橋」が見えます。

今福方面に歩いていきます。
CIMG0194
今福方に歩いていくと、フェンスがあり立ち入り禁止。
フェンスの隙間から写真を撮るとこんな感じ。
CIMG0197
左のコンクリート橋に並び、右奥にそれていく路盤があります。
ここが今福線名物の、第1下府川橋梁(新線側)付近で、旧線と新線が並行する区間。

旧線はこの先の山を迂回し、下を通る下府川沿いを林の中を走って今福を目指します。新線はその林を、山を貫くトンネル(下長屋トンネル:1,633m)で直線的に走っていきます。

※かねてから報道等もありましたが、浜田市HPによると、欄干などの整備により現在この区間の一部への立ち入りが可能になりました。

場所は変わり、まずは旧線を今福側へ。
旧線の付近は道路がないので、県道5号線を今福方面に走って迂回しました。

まずは旧線。
CIMG0183
立ち入り禁止区間が再び解けたところの浜田方を写しています。ここから今福方へは再び道路となります。
CIMG0182
鉄道が走っていれば踏切だったであろう、県道41号線との交点。写真奥が浜田方。

一方新線。
下長屋トンネルを抜けたところに到着。
CIMG0152
トンネルの中を覗いてみると…
CIMG0156
奥にうっすら見える光が反対側(浜田側)の出口。1,633mのトンネルですが、一直線になっています。さすがは新線。最高130km/hで走ろうとしていた鉄道は、鉄楽の道から約2km、延々直線が続いていました。

振り返って今福方。
CIMG0157
ここからも直線が続きます。

ほどなくして旧線の路盤跡を活用した道路がと新線のそれと再び合流します。ここから石見今福駅予定地までは300mほどで、新線は旧線の路盤をそのまま使用しています。

その間にあるのがこれ。
CIMG0158
今福橋梁。これはおそらく新線工事の際に架け替えられたのでしょう。公団建設線にありがちな構造です。


道路に転用された路盤を走っていくと、ほどなくして石見今福駅予定地に到着です。辺りは今福の中心部近く。今福郵便局や今福小学校などがあるあたりです。駅の一部は県道5号線の拡張のために用地が使われたようです。
CIMG0161
「鉄楽の道」から下長屋トンネルを経て、石見今福駅予定地の終端がこのあたり。
駅予定地のあたりは農地が広がっていますが、写真右の田の縁にあるのが公団建設線の境界杭です。左の小さいコンクリート橋も、おそらく鉄道用のもの。

写真右の少し高くなっているところに上がってみると…
CIMG0171
無造作に置かれていたコンクリ棒、何かと思えば公団建設線の境界杭でした。
どこから引き抜かれたかわからないけど、確実に鉄道を引こうとした痕跡がありました。

今回はここまでにします。次回は最後に、今福から先にある、公式HP等ではあまり扱われていない深い眠りについている遺構をご紹介したいと思います。


今回ご紹介した場所はおおむね下図のようになります。緑色は新線・旧線の並行区間、赤色は旧線、青色は新線をそれぞれ表しています。
2


今回もご覧いただきましてありがとうございました。


▼各種ブログランキングに参加しています!ワンクリックいただけますと励みになります!!▼

鉄道コム

にほんブログ村 鉄道ブログへ
にほんブログ村
<