こんにちは。
1週間前になりますが、北海道上士幌町に眠る国鉄士幌線廃線跡にある「タウシュベツ橋梁」を訪問してきましたのでご紹介します。

今回参加したのは、NPOひがし大雪自然ガイドセンターが主催する「旧国鉄士幌線 アーチ橋見学ツアー」です。

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前日に上士幌町内のぬかびら源泉郷に宿泊し、翌日ぬかびら源泉郷内にある「ひがし大雪自然ガイドセンター」からスタート。

タウシュベツ橋梁、第5音更川橋梁と幌加駅跡を巡る2時間30分のツアーです。当日は15名強の方がいらっしゃいました。写真に写る自動車3台に分乗して、出発です。

途中、幌加発電所付近から国道273号線を離れて砂利道の林道を進んでいきます。
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ゲートを開けて、いざ林道へ。

林道は入口にゲートがあり、上士幌町管理の鍵を借りて入ることになります。個人でも借用可能です。中には鍵を借りず徒歩でタウシュベツ橋梁までアプローチする方もいらっしゃるそうですが、その場合は自己責任で。ガイドさんによると、別の日のツアーでこの林道を自動車で移動中にヒグマの親子に遭遇したこともあるそうで、生身の人間が遭遇すれば、簡単に「エサ」になってしまいます。

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林道の広くなっているエリアで車を降ります。
P1020694振り返ると道があります。ここは糠平ダム建設に伴う線路付け替え前の士幌線の線路跡になるそうです。この先に…
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着きました!ここで45分程度の自由散策。
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前日の雨でダムに流れ込む川の水量がやや増えていたため渡るのに苦労しましたが、向かい側に渡って撮影(写真右から左へ移動)。
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横から。当日の天気予報は曇りでしたが、実際には晴れ間ものぞく天候となりました。

タウシュベツ橋梁は現在糠平ダムの中にあり、夏季には橋の上まで水に浸かり、それが冬になって氷結し、春の雪融けとともに姿を現すというサイクルを繰り返しており、浸食により劣化が進んでいます。また、ダムの中という性質上保存できるものでもありません。

写真のように橋梁中央部が抉れたのはここ数年の出来事だそうで、この5,6年は毎年のようにアーチの姿が見納めとなると言われていますが、この姿を見ると、その時は確かに近づいているように感じました。

ツアーではつづいて第5音更川橋梁を見てから幌加駅跡へ。
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昨年9月にも訪問しましたので再訪ですね。
(その時の記事は→こちら

昨年の訪問時は全然知らなかったのですが、現在ただの茂みになっている駅の周りについて。
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写真右奥の木が生えていない場所には駅前商店があり、
P1020760プラットホームの奥には幌加駅職員さんの官舎があったそうで、その建物の土台が残っています。
P1020772その右に、中央奥に延びるけもの道はかつての駅前通りだったそうです。かつてはその奥に国道237号線旧道があり、居酒屋などの飲食店があり、200人程度が住んでいたとか。今や幌加地区は無人で、皆目想像がつきませんでした。

ツアーはこれで終了。2時間30分があっという間でした。参加費が4,500円かかりますが、それ以上の非常に楽しいツアーでした。また次にくれば違う風景が見られるのでしょうから、また来たいと思います。

今回もご覧いただきましてありがとうございました。


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