こんにちは。

今回、北海道十勝地方の廃線跡を巡ってきました。今回はまず1回目として、帯広から北に延びていた士幌線を帯広側からご紹介します。今回は駅跡地が保存されたり記念公園などに整備された駅である、音更駅、士幌駅、糠平駅跡をご紹介します。
(訪問日:2021年9月19日)

・音更駅
1000857現在は住宅街の一角の公園となっています。駅敷地だった場所を一面芝敷きにし、一角に保存車として除雪車キ704、蒸気機関車48624(8600形)、車掌車ヨ4730形が屋根付きで置かれています。
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48624形は一部外板が切り抜かれたり、部位の名称が記入されていたりと「教育資料」的側面が強い設置の仕方がされています。
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ヨ4730は中に入れます。なかなか保存車でも中まで公開してくれる保存車は多くなく貴重だと思います。
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内部はこんな感じ。内部非公開の車両の内部を窓越しに覗いたことがありますが、この車内と変わらない作りだったので、この車両も内部自体は特に手が加えられていないと思われます。

公園の真ん中付近には碑と看板が設置されています。
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いずれも、士幌線の歴史と功績が記載されていました。


・士幌駅
士幌線の路線名を冠する士幌駅。帯広から十勝平野を北に延びてきた線路も、士幌を過ぎると徐々に山深い地域へと足を踏み入れていくことになります。
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駅舎がそのまま保存されています。士幌町中心市街地の中にあり駐車場もあるので、訪問は容易です。駅構内は折からの緊急事態宣言により公開中止となっていましたので諦めました。

駅舎のホーム側。
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傍らには出発信号用のテコが残っていました。Youtubeで士幌線関連の動画を見ると晩年か最後まで使われていたようです。
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今時残っているところも少ないので貴重ですね。

駅構内。
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駅舎側の線路と、構内踏切で連絡された反対側のホームの線路が残っています。反対側のホームには車掌車1両と有蓋車2両が保存されています。
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余談ですが、有蓋車どうしは繋がれていましたが、なぜか車掌車と有蓋車との間は繋がれていませんでした。

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当駅と帯広側の隣の駅の中士幌駅の駅名票が保存されています。(ただし、士幌~中士幌間には新士幌仮乗降場が存在した)

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線路はホーム2本分が保存されていますが、線路端はいずれも分岐器より内側で切られているため、複線区間のようです。

・糠平駅
士幌駅を出て新士幌町の新士幌駅を出たくらいから徐々に山の中を分け入っていた士幌線。糠平駅は山を分け入ったところにある温泉地・ぬかびら源泉郷の一角にあった駅でした。

現在は上士幌町鉄道資料館となっています。
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しかし、折からの緊急事態宣言によりこちらも閉館中でした。開館の場合、入館料100円です。
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構内には車掌車と、台車(!?)。台車、一体どんな車両から持ってきたんでしょう。
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線路跡が観光用トロッコとして残されています。
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踏切から帯広方。線路は最初のトンネル付近まで伸びているそうです。
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十勝三股方向。こちらからは少し線路が伸びており、トロッコ運行用になっています。ただし、今年2021年は新型コロナウイルス感染症対策で運行は行われていないようです(公式)。

今回はこれで一旦おしまいにします。次回は糠平以北と、保存された橋梁群についてご紹介します。今回も最後までご覧いただきましてありがとうございました。



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